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12歳年下の彼のお誕生日の話
第8章 沖縄旅行 3日目
『想像以上に…小さいですね…』
「確かにお家にするには…狭いかも…。
でも…一緒だったらお家の
広さはどうでも良かったのかもね?」
『狭い方がいつでも好きな時に、
イチャイチャできるから
それで…子宝にもふたりは
恵まれたのかも知れませんね?』
ここから海を眺めていると、
始まりの2人が…仲良く
この小さな砂浜を駆けまわって
水を掛け合ったりしてじゃれ合う姿が
何となく想像できるような…気がする。
チグヌ浜の様子と、始まりの洞穴と
そこから見える海を写真に納めて。
チグヌ浜を後にすると、
お夕飯を食べるレストランに向かった。
『あのヴィラだけじゃないんですけど
古宇利島の飲食店って大体、閉まるのが
4時とか5時なんですよねぇ…。
あそこみたいに、そこで夕食が
食べられない感じの所もあったりして…。
レストラン併設のヴィラもあったんですけど…』
「でも…だったら、
あのお部屋にお泊りできないんでしょ?」
『そうなんですよねぇ…、それが…
悩み処で……ホテルのレストランで
あのホテルから歩いて行ける場所でって
選んだんですけどね…、店は…』
雄介さんは…俺が飲みたいから
お前が運転しろって感じで
店は予約なんてして無かったし…。
港斗君とは……えらい違いだなぁと
しみじみとあの時の沖縄旅行を
思い出しながら…しんみりしていて。
歩いて10分ほどで…
そのレストランに到着した。
彼が予約してくれていたコースは、
地元の沖縄の食材を使った料理で。
フレンチとイタリアンの融合なのか
アミューズから始まって、前菜
その後にパスタが届いて。
魚料理、そしてピザを挟んで肉料理で
最後に…黒糖が沢山掛かったアイスで
コースは終わりになって。
食後のコーヒーを頂いて。
元来た道を歩いて戻って行く。
その頃にはすっかり暗くなって居て。
スマホのライトを頼りにして
Yuki Suite Kourijimaに戻って来た。
すっかり暗くなって、ライトアップ
された感じもまた素敵で。
彼がここを選んでくれて良かったなぁと
非常に…満たされた気持ちになっていたのだが。