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12歳年下の彼のお誕生日の話
第10章 美ら海水族館
タッチプールの次には
天井から太陽光が差し込んで来る
サンゴの海と言う水槽があって。
自然光が差し込んで来る明るい水槽は
沖縄の豊かな海を目の前に
そのまま切り取ったみたいだ。
色んな種類の色や形をしたサンゴや
ナンヨウハギやチョウチョウウオなどの
熱帯の魚をサンゴの海の
水槽では眺める事が出来る。
アプリの説明によれば、
この水槽には約80種類
440群体のサンゴが
この中に展示されているのだそうだ。
絶えず目の前にある沖縄の海から
新鮮な海水を水槽に引き入れている
オープンシステムと言うシステムを
使っている水槽らしく、
今もこの水槽の中でサンゴたちは
成長をしているのだとか何とか。
港斗君はと…言うと、
カラフルな熱帯魚たちを撮影して
自分のアプリの図鑑集めに
勤しんでいる最中で。
私はゆっくりと…その沖縄の美しい
海の中を…シュノーケリングで
見た時の事を思い出しながら
その水槽の写真を自分のスマホに数枚納めた。
この水槽も南国らしい感じだけど
その先に見えている水槽も
南国ムードが満点の水槽で。
こっちの水槽はサンゴがメインで
あっちの水槽は熱帯魚がメインの様だった。
『あっち、見ましょうよ、巴さん』
彼が戻って来たと思ったら
次を見ようと言って、
私の手を引いて移動して。
熱帯魚の海の水槽の前に移動する。
「わぁ~、凄い…カラフルな
お魚がいっぱいいるね……、
あ、あの魚…あそこにいたやつ…」
ブセナ海中公園の展望塔から見た
見覚えのある魚が居て。
彼がスマホのアプリでその魚を撮影する。
『あれは…ヒメフエダイ…らしいですよ』
「あれは…?あの黄色いの…」
『えっと…あれは…』
知らない魚を彼にアプリで名前を
調べて貰いながら水槽を楽しんで。
この熱帯魚の海の水槽は浅瀬から
陽が差さない薄暗い洞窟まで
水槽が繋がっていて、
魚達の自然な環境での姿を見る事が出来る。