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12歳年下の彼のお誕生日の話
第10章 美ら海水族館
更に下の階に移動すると
深海魚が展示されているエリアになって、
照明が落されているからかなり暗い。
深海への旅の個水槽では、
沖縄の海の水深200メートル以上の場所から
集められて展示されている。
深い海で暮らしている不思議な
生き物達の姿を見る事が出来て。
無人潜水艇の展示もされていた。
暗いエリアの壁にカサカサと
音が聞こえて来そうな動きで
リアルなオオグソクムシが
映し出されて居て。
その映像にタッチすると
そのオオグソクムシが動いたりする。
港斗君が小さな子に混じって、
壁の映像のグソクムシで遊んでいて。
その様子は動画に納めて置いた。
その先には…小さな小窓の様な
大きさの水槽に様々な
深海の生物を展示してあって
ちょっとした深海の
アートギャラリーの様だ。
深海魚のコーナーを抜けた先は、
琉球弧の水辺と言う
沖縄の琉球弧の森や川をイメージした
ジャングルの様になった淡水魚の水槽があって。
その先に進むと…美ら海水族館の
建物の外に出る形になって
階段を降りたすぐ目の前の建物には
マナティー館と書かれた文字が見えた。
『マナティ居るみたいですよ』
「マナティとジュゴンって…
何がどう違うんだろ??」
人魚のモデルになったと言う
マナティをマナティー館で見ていると。
ピロン…っと起動していた
美ら海水族館のアプリの通知音がして
もう10分程でこの近くの
オキちゃん劇場でイルカショーがあるらしく
ショーのお知らせも通知が来るみたいだった。
『イルカショー観に行きましょうよ』
「うん、観たい」
イルカショーを観る為に
ショーのスタジオへと移動して
空いている適当な席に並んで座った。
イルカショーを楽しんだ後は
ウミガメ館でウミガメを見て、
帰りの道中にあるお土産売り場で
美ら海水族館のお土産を選んだりして。
港斗君がTシャツが欲しそうだったから
それは私からのプレゼントにして。
また、駐車場まで戻って来る。
「古宇利島に戻ればいいの?」
レンタカーのエンジンを掛けて
エアコンを全開にする。
ハンドルに自分の手を添えて
助手席に座っている彼に尋ねた。