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12歳年下の彼のお誕生日の話
第10章 美ら海水族館
サメのスライスされたレプリカがあって
好きな部位をスライドして引き出して
CTのような断面図を見れる物があったり。
小さい子がきゃっきゃっ言いながら、
それを凄い勢いで出したり、入れたりしてて
指を挟まないか…こっちが
見ていて、ヒヤヒヤしてしまった。
ジンベエザメの赤ちゃんの標本に、
ホオジロザメの赤ちゃんの標本
(胎仔と言うらしいのだが)
メガドロンと言う古代のサメの
大きな歯のレプリカが展示してあって。
一緒にその大きな口の中で
記念撮影をする事も出来る。
その古代サメの顎のレプリカの
撮影スポットには数組の
記念撮影待ちの列が出来ていて。
前に並んでた人の写真を彼が撮ってあげていて
後ろに並んでる人にお願いして、
彼とサメの歯の間から顔を出して
記念撮影をして貰った。
お礼を言ってスマートフォンを受け取った。
サメ博士の部屋の先には、大きな
半分トンネル水槽なのか、半ドームと
言うべきなのかオーバーハング水槽に
黒潮の海の水槽の一部がなっていて。
オーバーもオーバーな、
オーバーハング具合で。
『オーバーハング……と言うか…
トンネル水槽…に近い…感じですね…』
真下から…真上を泳いでいる
マンタやジンベエザメのお腹を見れて。
その大きさを自分の目で感じられる。
「ジンベエザメのお腹……、
こうして下から見ると…大きさが
凄い…良く分かるね…」
『コバンザメも…良く見えますよ』
ジンベエザメのお腹には…コバンザメが
3匹ひっついて居るのが、こうして
下から見ると良く見える。
「あっ、あれっ、あれ見て。あっちの奥」
水槽を周回して泳いでいる
ジンベエザメが立ち泳ぎをしていて
水槽の中で縦になっている。
水槽の中の一部が白く濁って。
『あ、もしかして…ジンベエサメの
エサやりの時間でしたかね?』
「わぁ~、凄いねぇ~。
あんな風になってご飯食べるんだ~」
この黒潮の海の大水槽では1日に3回
1回はナンヨウマンタに、2回はジンベエザメに
エサやりをする給餌プログラムが開催されている。