この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の彼のお誕生日の話
第12章 Yuki Suite Kourijima
FUKURUBIと言うカフェからの
デリバリーがヴィラに届いて。
大盛のチーズ乗せタコライスと
焼きたてのピザが2枚。
それから…自家製のケーキを
誕生日だと伝えて
小さめの2人サイズで
birthday仕様で用意して貰ったらしく。
『さ、料理も届きましたし
パーティー始めましょうか?』
ピザはトースターでリベイクして
表面をパリッとさせてから
デリバリーの容器に戻して置いて
タコライスはお皿に盛り直した。
自分達の取り皿を用意して。
屋上のテラスに運ぶ。
ラタンのガラストップテーブルの上には
乗り切らない…感じ…で、
バードハウスベッドの中のテーブルとに
分けて置いても狭かったので。
彼が…下のプールの所から
テーブルをもう一つ運んで来て。
それで何とか全部……乗り切ったんだけど。
『これ…は、まぁ…明日
チェックアウトする前に戻しますんで。
家のあの特大カウチの上で
使うのにこんな感じの
折り畳みの丸いちゃぶ台みたいな
テーブル…買っても良いですね』
コーヒーをあのソファで飲むのに
サイドテーブルだと、移動しないと
コーヒーが飲めないから、
あのソファの上に置けるテーブルの
代わりに使えるものが欲しいみたいで。
「でも…ちゃぶ台は…そうやって
使う物じゃないから…、家の
親戚の工務店してる所に
作って貰えないか頼んでみようか?」
廃材を組み合わせた椅子とか踏み台を
作ってくれたのを貰ったりしたから
頼めば…ちゃんとしたのを作ってくれそうだ。
『巴さんの…親戚に工務店
してる家あるんですか?』
「うん、多分、そんな作るのが
難しい物じゃないから
すぐに作ってくれると思うよ…?」
『あのカウチソファで
ゆっくりするのに
そんなのがあったらいいなぁって
そんな風に思ってたんですよねぇ~』
ーー
ーー
ーー