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12歳年下の彼のお誕生日の話
第12章 Yuki Suite Kourijima

『そうなんですよ、
贅沢で良くないですか?
こんなにいい感じのヴィラなんですから、
ここでゆっくり過ごしたいじゃないですか』

と言う事で、パーティーの準備
しましょうよと彼が言ってきて。
パイナップルパークで買った、
スパークリングワインは
冷蔵庫で冷やして貰ってるし。
キッチンの棚には、色々な
グラスが揃えて合って
巴はその中からシャンパングラスを出した。

「ここは、何が入ってるんだろう?」

用意してある食器やカトラリーも
拘ってセレクトされた物なんだろうな。

『あ、これ…食洗器ありますよ…ホラ』

「本当だ…、大型の食洗器…」

港斗君が冷蔵庫からオリオンビールを出して
フライングしませんか?と
こっちにも1缶差し出して来たので。
キッチンでフライングビールをしていると。
ピンポーンとインターフォンが鳴って。

『あ、届いたみたいですね』

「届いた?って…何が?」

彼がその対応に行ってしまって
お金を支払って何かを受け取っていて。

「こんな場所にもウーバー来るの?」

『島の中のカフェで、古宇利島の島内
限定でデリバリーしてくれる所が
あったんで、そこに時間指定で
お願いして置いたんですよ…』

ふわん…と彼が手に持っている
テイクアウトボックスから
香ばしいガーリックとエビの匂いがする。

「それっ…もしかして…
古宇利島で大人気の行列が出来る所お店の」

『そうですよ、巴さん。
KOURI SHRIMPの
ガーリックシュリンプですよ。
ライスなしでエビだけの
トッピングにビーフ乗せにしました』

お洒落なテイクアウトボックスで
ガーリックシュリンプが届いて
お部屋の中がガーリックのいい香りで
口の中で唾液が湧いてきそうだ。

『お店は連日大行列ですけど、
デリバリーなら並ばずに
ガーリックシュリンプが食べられますよ?』

ゴーヤやオクラの乗った
オキナワサラダも一緒に頼んでくれていて
お部屋の備品のサラダボールに盛り直した。

オキナワボールも一緒に
注文していてくれたみたいで。
こっちは冷凍庫に入れて置く事にした。

ピンポーンとまたインターフォンが鳴って
彼が対応に出ていて。別のカフェから
注文していた物が届いたみたいだった。



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