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12歳年下の彼のお誕生日の話
第3章 2024年7月7日
彼が洗っていた洗濯物は干してくれると
下から声が聞こえて来て。
彼のお言葉に甘えさせて貰った。
港斗君は白のシャツに
ハーフパンツ姿で
あっちに着いたら国際通りで
かりゆしウエアを買いたいと言っていた。
昨日作ったクエン酸入りの
自家製のスポドリは、
空のペットボトルに残りを入れて
そこで飲み切って捨ててしまうつもりだ。
約束していた頃に双子がうちまで
車で迎えに来てくれて。
來翔さんの運転で、助手席に有翔さんが
乗っていて私達は後部座席に座った。
『おはよぉさ~ん。めっちゃ
ええなぁ~沖縄。俺も行きたいわ。
今日はええ天気やし
しばらくええ天気みたいやん、あっちの天気』
多分來翔さんが天気調べたりしなそうなので、
調べたのは…有翔さんの方…だろうなって。
テラスハウスのある垂水からは、
神戸空港までは車で40分程度だ。
家を出て…15分ほどした頃に
助手席に居た有翔さんが、
私にある事を伝えて来て。
『友坂さん…、あの…小林さんの
彼女の蛯名さんのLINE分かるよね?
ミナトも知ってるだろうけど、
ミナトから伝えて貰うより
同性の友坂さんからの方が…良いだろうって
思ってたことが1つ…あるんだけど…』
「葵ちゃんのLINEなら送れますけど、
多分あっちも…美咲さんのサロンで
朝エステして貰って、うちの妹に
メイクして貰うって言ってましたから…」
時間は6時半ぐらいだが…
多分もう起きているだろう…。
『ああ、良かった…
ミナトには頼まれて…あの後さ、
僕と來翔で彼にはね、色々と
教えられることは教えたつもり。
でも…聞いた情報ってさあくまでも
聞いた情報だしね?』
『だって、好きな弄られ方って
女の子によって違うやんか?
強めがいい子とか、速くがいい子とか』
どんな…手解きをしたのか…
気になってしまうのだけども
出来るだけ顔に出さない様にを意識しつつ。
2人が葵ちゃんに伝えたい事を
葵ちゃんにLINEで伝えると言う
大役を仰せつかった…訳なんだけど…。
2人から小林君には…相手の
葵ちゃんに気遣いながら、
強さとかスピードとか場所とかを
確認する様にとは教えてあるから。