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12歳年下の彼のお誕生日の話
第3章 2024年7月7日

葵ちゃんの方に…自分が
痛いなとかって感じた時に
やんわりと…小林君に伝える方法を
私から葵ちゃんに伝えて欲しいと言うのだ。

そもそも、小林君は昔森園さんに
セックスの最中に言われた言葉が原因で
大分…ショックを受けたみたいで。
その後の…恋愛恐怖症…みたいに
自分への自信をすっかり
…無くしてしまっていたから。
人一倍、そっちに小林君自身が
コンプレックスがあるのだろうと。

だからと言って何も言わずに痛いし
そうされるのが気持ち良くないままの
一方的なセックスになってもダメだから。
セックスがどっちも満足できる形を
2人が探せる為のお約束として
こうして欲しいとかの希望を伝えるみたいな
そんな感じ…にした方が長く続くと思うと。

そんな風に有翔さんが…言って来て
有翔さんが言うと、妙な説得力が
あるなぁって思ってしまうんだけど。

『夫婦だとしても、カップルだとしても
その辺りがちゃんと出来てないと
セックスレスに陥りやすいんじゃないかなって。
苦手だからってこれから一生
セックス誰ともしない人生って、
それも無理があると思うからね…』

有翔さんの話を聞けば聞く程
あの男子会の夜以降の彼のえっちでの
港斗君の言動が思い出されてしまって。
じぃ~っと隣の彼を見てしまってたのだけど。

『何か…港斗君が…今月に入ってから
やたらに…こっちの事気にして
声掛けて来てたのって…それで…だとか?』

『あははははっ、ミナト、
マジ…おもろすぎッ、腹痛いっ…ヤバッ』

運転席でハンドルを握りながら
來翔さんがゲラゲラと笑って居て。

『まぁまぁ、許してあげてよ…友坂さん。
ミナトは…友坂さんが、大事だし
好きで好きで仕方がないんだよ…』

『これから…2人はどうするの?』

今日は日曜日だし、まだ早いし
これからどうするのかと尋ねると
2人はこの後大阪駅まで行くのだそうで。
京都の子と大阪で遊ぶ約束をしてるらしい。

余り…その辺りは突くと
藪蛇…になりそうで詮索しないことした。
その藪に蛇が何匹潜んでいるか
わかったもんじゃないからなぁ……。

神戸空港の適当な所で降ろして貰って
來翔、有翔の双子とはそこでお別れをした。



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