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12歳年下の彼のお誕生日の話
第3章 2024年7月7日

泊るのは…ラブホテルじゃないんだけど、
普通のホテルにチェックインするのに
手を繋ぎながらって…おかしいよな??

『……普通のホテルの時は
それはどうですか?って…
質問しておけば…良かったかな?
あ、いや…今LINE返って来るかな?』

仕事中かも知れないし
運転中かも知れないけど、
來翔さんにその事をLINEしたら
有翔さんが來翔さんのLINEで
返事を返して来て。あの2人は
どっちにLINEしてもどっちにも
話が通じるみたいな感じ…だな…って。

有翔さんからは、普通にホテルに入って
普通にチェックインすればいいからと。
荷物を持ってあげられるなら
蛯名さんのキャリーバックを
持ってあげればいい…と…。
そう普通のホテルに泊まる時は
どうしたらいいのか?をアドバイスして貰って。

自分が纏めたノートに、
今有翔さんから貰ったアドバイスを
走り書きで書き足した。

時間を確認すると…8:58分で…
9時少し過ぎる…様な感じに
蛯名さんは言って居たので
もうちょっと…時間はあるけど…。

蛯名さんと…デートは…
交際する様になってから何度かしたけど。
いよいよ…となると、どうにも…
緊張してしまっている自分が居る。
自分でも…インターネットで
色々と調べたりはしてみたが
それでは足りない気がして、
生田さんに…アドバイスを求めたんだけど…。

それは…友坂さんとの…
プライベートな部分にも…関係するし。
アドバイスしてあげたいけど、
教えられない…かも……と言われて、
その代わり…僕が教えられない事を
教えてくれる先生として
あの來翔さんと有翔さんを紹介して貰った。

1回一緒に6人で
バーベキューはしていたので
完全に初対面って訳では無かったけど。

テスト前に…纏めたノートを見て
何か一つでも暗記しようとしている時みたいな
そんな…気持ちに似てるなって…
小林が…纏めたノートを見ながら考えていると。

コンコンと…車の運転席の窓を
外からノックする音が聞こえて顔を上げた。


『え…蛯名…さ…ん…』




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