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12歳年下の彼のお誕生日の話
第4章 7月7日 AM編
購入したサーターアンダギーを
もぐもぐとかじりつつ、
福助の玉子焼き市場本通り店で
凄い分厚い厚焼きの玉子焼きの入った
ポーク玉子おにぎりを頂いた。
入口の福助さんがインパクトが
凄かったので、並んで
記念撮影をして市場本通りの中にある
昔ながらの衣料品店みたいなお店で。
お店の中にはかりゆしウエアの他にも
リゾート感のあるハイビスカス柄の
ワンピースも沢山あって。
パロディTシャツとかも沢山
狭い店舗の中にぎゅっと濃縮されていて。
自社ブランドの様なかりゆしを
扱っているお店とかもあるけど。
ここのは何枚でも買いたくなる感じの
1枚2000円とか2500円で
お手頃に買える物が売って居て。
『巴さん…どれがいいと思いますか?
とりあえず、これは…1枚買うとして』
と…赤味のあるベージュの様な
ベースの色に南国の花々の
繊細な柄がプリントされた1枚は
即決で彼の中で決まったみたいで。
しばらく選んで…黒字に
シーサーの柄のかりゆしと、
暗めの赤にパイナップル柄の
なんともらしい感じの……を
あれこれ彼の身体に合わせながら選んで。
『あ、これ…女性用もありますよ?
同じ布の…かりゆしシャツ…、
巴さんも一緒にお揃いで着ましょうよ』
と…彼がこちらに提案をして来たが。
その3つの中なら最初に選んだ
お上品な感じの柄のしか、
私には着れそうになかったので。
ベージュに花柄のデザインの女性用の
かりゆしシャツを彼が一緒に購入してくれて。
お店の人にタグを切って貰って
彼は自分の白Tシャツの上にONして
私は元から来ていたクロシェ編みの
カーディガンを脱いで白のタンクトップの上に
彼とお揃いのかりゆしシャツを羽織った。
『リンクコーデですね、巴さん』
「そうだね…」
普段だったら恥ずかしいからと
断わりたくなりそうなリンクコーデも
旅先と言う事もあって、
すんなりと自然に受け入れる事が出来た。
「確かに…このコーデの方が、
沖縄に来た~って感じがするかも?」
白のTシャツにGパンだった彼も
Tシャツの上にかりゆしシャツを
1枚羽織っただけで、らしくなったし。