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12歳年下の彼のお誕生日の話
第5章 7月7日 PM編

かなり…大きなオーバーハング水槽で
真下からの眺めも…楽しめて
水槽の前にベンチもあったので
休憩がてらそこにちょっと座って
しばらくその水槽を眺めていた。

その先に進むと…鏡に囲まれた空間に
光のライトの柱と、同じ様に
円柱状になったクラゲの水槽が
立ち並んでいるエリアがあって。

幻想的な空間が無限に
広がっているかのように見える。

ライトは色が常に流動的に変わっていて
そのライトの色でクラゲの色も
違うような感じに見えて
その色その色の瞬間でこっちが
受けるイメージも変わって来る…。

クラゲのエリアの先には
さっき2階から見下ろしていた
大水槽が見られる場所があって。

大水槽と後ろにある…5面の窓の様な
大きな水槽の間のスペースに
ちょっとしたスツールとテーブルのある
カフェスペースの様なエリアがあって
その奥にあるカフェスタンドで
購入した物をここで食べたり飲んだり
する事が出来る場所の様だった。

いい感じの場所だなぁと眺めていたら
後ろの窓の様な5面の水槽を
ジンベエザメが泳いで行って。

『みっ、港斗君…ジンベエザメッ…!』

『ああ、あれ、…CGですよ…』

『へぇ~、凄いねぇ……』

『折角なんで、ちょっと何か食べますか?』

カフェスタンドにも沖縄らしい
やんばる鶏のから揚げとか、
黒糖チュロスとかあぐー豚のハムカツや
紅芋のスムージーなどがあって。

映えそうな綺麗なブルーをした
クラゲスカッシュと、
あぐー豚のフランクフルトにして
彼は黒糖チュロスとタコス風の
ホットドックを注文して、
どっちの水槽も見える場所に座って
小腹を満たして、その先にある
お土産物売り場を見て…
ちょっとお洒落で沖縄らしい
紅型のピアスと…紅型柄が…大人ぽい
紅型ペンギンのぬいぐるみを
彼に買って貰う事になって。

『これ、可愛いんでこれ買います』

そう言って手に持ってたのは
ウミウシの柄のボクサーパンツで
一目惚れしたのだそうだ…。

『じゃあ…それは…私が
港斗君にプレゼントするね?』

そう言って、彼がパンツと一緒に
自分の手に持っていた
クラゲのグミと一緒にレジを済ませた。


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