この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
処女(はじめての)浮気/お持ち帰りされた若妻
第3章 ワンナイトラブ

フワッと唇が離れた。
熱を帯びた視線が、ためらいなく重なる。
「ごめん……我慢できなかった」
目を逸らさず、真っ直ぐにレンが呟いた。
一線を越えてしまった――その確信がミキの胸に火を灯す。
理性も罪悪感もすぐに燃え尽きた。
「いいのよ、レン……」
ミキは彼の首に腕を回し、もう一度自分から唇を重ねた。
舌先が触れ合い、絡み合う。
ひとつ、またひとつと、抑えきれない熱が積み重なっていく。
キスを交わしながら、レンがスーツの上着を脱ぎ捨てる。
次の瞬間、彼の手がミキのブラウスに伸び、ボタンをひとつずつ急くように外していった。
肌と空気の温度差が、くすぐるように感じられる。
つられるように、ミキもレンのワイシャツに手をかけ、指先でボタンを外していった。
胸元が開き、互いの肌が近づくたびに、息が乱れていく。
「ミキ……」「レン……」
互いの名を呼び合う声が、甘く部屋に響く。
(このまま抱かれてもいい……)ミキにそう思わせたのは快楽や快感ではない。恋―――だった。

