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処女(はじめての)浮気/お持ち帰りされた若妻
第4章 一線を越える

パン、パンッと、肌がぶつかる音が小さな部屋に響いた。
壁に手をつかされ、立ったまま後ろから――こんなに恥ずかしい格好で、レンがわたしを突いている。
羞恥に頬が熱く染まるのに、ミキの身体は心地よさに震え、思わず自分からも腰を揺らしてしまう。
「あっ、あっ」と声がでる。唇を噛んで、必死に喘ぎを押し殺した。
(やだ、廊下にまで聞こえちゃう……)
けれど、レンの先端が子宮の奥を擦った瞬間、たまらず声が漏れた。
「あんっ……レンの、すごい……奥に当たってるっ……」
「そんな声出したら……聞こえちゃうだろ……」
嗜める声にも快感が滲む。
「だって……だって、レン、もっと……っ」
その声に応えるように、レンの手が伸びてきて、揺れる乳房を強く揉みしだく。
高ぶる鼓動と熱に突き動かされるように、腰の動きが激しくなる。
ミキの全身がレンの熱に包まれて――このまま、全部奪われてしまいたいと感じていた。
「ミキ……好きだ……いまでも」
繋がったまま背後から抱きしめられ、ミキは壁から手を離す。
密着したレンの頬に唇を向け、柔らかく開いた。
「……好き、わたしも……」
刹那、舌先が絡み合い、唾液の甘さと欲情が喉奥に落ちていく。
(ああ……身体が、蕩けそう……こんなの、初めて……)
レンの腰が速さを増し、熱い疼きがミキの奥を突き上げる。
もうすぐ、くる――その予感に震えながら、ミキはかすれた声を漏らした。
「……レン……中に、ちょうだい……」
「ミキ……いいのか」
「……いいの……今日は、大丈夫だから……」
本当は、薬を飲んでいる。
けれど――そんな現実すら、今は言葉にしたくなかった。
今この瞬間を、何にも邪魔されたくなかったから。

