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処女(はじめての)浮気/お持ち帰りされた若妻
第1章 プロローグ·背徳の週末

郊外にある洒落たラブホテルの一室。
ミキは、ぽっこりと腹の出た中年の男に抱かれていた。
息を荒げ、興奮した様子で額から汗を滴らせながら、ミキの全身に舌を這わせている。
しかし、男の高ぶりに対してミキは偽りの喘ぎを演じ、今日までにタツヤの前で自分を抱いた男達を思い浮かべていた。
(この人で何人目だろう……6人、いや、7人目かしら)
今までは羞恥と快感が全身を突き抜けて、燃えるように身体が火照ったのに。
なぜだろう。今日はまるで心がついていかない。
男との相性のせい?
それとも、もう慣れてしまっただけ?
もっと強い刺激や背徳感じゃないと、もう満たされない身体になってしまったのかもしれない――――
私、どんどんやらしい女になっていってるのかな――
そんな不安が胸の奥にひっそりと広がっていく。
(やっぱり、いけないことよね。こんな行為……)
心のどこかで、もう終わりにすべきじゃないか、そんな思いが芽生え始める。そのとき、愛撫していた男の手が止まった。
「もう、挿れてもいいですかね、旦那さん」
自慢げにペニスをピクピクと揺らしながら、タツヤを見やる。
もう、私の中に入ってくる、会ったばかりの男が、タツヤの前で―――――。
いつもなら胸が高鳴るはずのこの瞬間
今日は、まったくと言っていいほどドキドキしない。

