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主婦という枯れない花
第4章 戻ることの出来ない以前の自分
自分の指で自分を慰めながらショウ君の身体を思い出す。
引き締まった筋肉質な身体。硬く大きく反り立ったペニスを挿入された感覚。

欲しい。
欲しくてたまらない。

たまらず指を挿入する。腟内を愛撫する。
ショウ君のペニスの感触を思い出そうとする。
しかし私の指とは違う。愛撫の感触も違う。
ペニスが欲しい。奥まで貫かれたい。何度も何度も突かれたい。
クリトリスも同時に刺激する。イク為に。この火照りを抑えるために。絶頂への階段を駆け上がる。
「アッー」
イった。肩で息をする。
ティッシュで性器をぬぐい再び服を着る。
直ぐに眠たくなってくる。まどろみの中でショウ君の顔を思い出していた。

翌朝、普段より重たいまぶたを開け朝の準備をする。
トーストを焼きコーヒーを入れる。目玉焼きを作り。夫を起こす。
「おはよう。昨日は遅くなってごめんね」
他の人に身体を許した罪悪感のようなものがあったのか分からないが何故か謝罪の言葉が出た。逆に夫は遅くなっても誤りなどしないのに。
「楽しかったなら仕方ないね。」
そう言って夫が身支度を始める。
『仕方ない』
その言い方に少し引っかかる。
自分だって毎日遅くなってるくせに私が遅くなるのは悪いことなのか。
夫を送り出し洗い物をし、洗濯をする。浸け置きしていたショーツも洗濯機に入れる。
洗濯機が回り始める。
夫は浸け置きしていたことに気付いただろうか。
それとも既に私になど興味ないのだろうか。
回転する洗濯機を見つめながら、そんなことを考えていた。
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