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主婦という枯れない花
第2章 再び開き始めた花弁
高校時代にオナニーのことを知ったのは遥香からだった。そういう行為が有ると遥香に教えられ興味を持ち何となく自分で触り始めたのがキッカケだった。しかしそんなことは流石に言ったことがなかったが。
「それは...ねぇ」
「オナニー?」
遥香が笑みを浮かべながら言う。
昔から遥香はこういう事を言って私を困らせる。困ったときの私の顔が好きなのだそうだ。
「うん...」
「美樹は可愛いなー」
遥香が笑いながら私の頭をくしゃくしゃ撫でる。
お互いにかなり酔っているのだろう。
「私が男なら絶対にほっとかないんだけどなー。旦那さんが居ても関係ないのになー」
「そんなことないでしょ。もうおばさんだし。誰も相手にしてくれないよ」
「またそういう事言う。そんなわけ無いでしょ。美樹がその気なら。男の一人や二人すぐ寄ってくるよ」
そう言って笑う遥香。
「そうだいいこと思いついた。この後まだ時間いい?明日仕事?」
携帯の時計を確認しようとすると夫からのいつものメッセージに気づく。時計は21時前だ
「まだ大丈夫だよ」
「やったー。私が前に行ってた会員制のバーがあるんだけど一緒に行こうよ」
「良いけどなんか高そうだなー。」 
「そんな事ないのよ。特に女性はね」
「どういう事?」
「まあまあ。来てのお楽しみ」

店を出て遥香について街を歩く。遥香はその間にそのバーに電話をしているようだ。やがて雑居ビルの前で止まる。
「ここの3階だよ」
私一人なら絶対来ないような雰囲気のところだ。遥香とでなければ一生来ないだろう。
扉の前に簡単な看板だけ出ていた
『Luminous』
それがお店の名前らしい。遥香がインターホンを鳴らす。
店員が出て名前を聞かれる。
「先ほど電話したルカと友達のミズキです」
そう答える遥香。
「どう言う事?」
店員が出てくる間に小声で遥香に聞く。
「ここでは私はルカで、あんたはミズキね。」
そう言っていたずら少女のように笑う遥香。
店員が出てきて遥香と挨拶を交わす。どうやら前に常連だったらしい。
「ミズキさんですね。当店は会員制バーですので会員証を作らせて頂きます。身分証明書のご提示をお願いします」
戸惑いながらも免許書を出しコピーをとられる。
遥香を見ると大丈夫だからと頷く。
料金は女性は1000円で飲み放題と破格だ。
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