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主婦という枯れない花
第10章 抗えない欲求
ベッドの上にそのまま倒れ込み余韻に浸る。
「美樹、凄い...」
そのまま隣に遥香が仰向けになる。
「気持ちよかった?」
「...うん。」
「なんか、美樹と仲良くなったときのこと思い出しちゃってた」
「私もさっき少し思い出しちゃった。」
「そうなんだ。」
「確か授業中に私の体調の異変に気づいて寄り添ってくれてたんだよね。家の猫が無くなった時も唯一気付いてくれたんだよね。」
「そう言えば、そんな事も有ったっけ。」
遥香が少し遠い目をする。
「私、昔っから男兄弟だったからか男の子とばっか遊んでて。で、中学も部活やっててあんまり遊んでなくてさ。高校入ってからメイクとか始めて何だろう正直モテたからさ。多分派手に見えたんだろうね」
「そうだったね。」
「結構いろんな人に陰口みたいなの言われる事も多かったんだ。」
「...うん。」
「何時だったかトイレはいってる時にクラスの女子の声が聞こえて来て。私の話が出てさ、個室から出れなくなって嫌だなって思いながら聞いてたんだ。男と派手に遊んでるとか、調子乗ってるとかそんなやつよ。聴き慣れてたから別にいわせておけば良いやって感じだったんだけど」
「...うん。」
「その時なんだよね。多分覚えてないと思うんだけど、美樹の声で『本人に聞いたわけじゃないんだから、そういう事言わないほうが良いよ。きっとこんな事言われてるって知ったら傷つくよ。』って。美樹たちがでていった後、個室の中で私泣いちゃって。あぁ、私傷ついてたんだって。」
「覚えてないなぁ。」
「美樹にとっては何でもないことだからね。正直、女子同士のそういう噂話とか大っきらいで男の子とばっか一緒にいたんだけど、この子は違うかもって思って。美樹の事、気にするようになってね。雑用とか率先してしてるなとか見えてきて」
「そうなんだ...」
「女の子との仲良くなり方が分かんなかったからさ。女の子に好かれてないって自覚あったし何となく話しかけられなくて。でもあの日は明らかに体調悪そうな感じだったから、そんな事言ってられないしね。それ以降少し話すようになったじゃん?嬉しかったんだよね。猫ちゃんの事が有った日も多分普段通りのつもりだったでしょ?」
「うん。遥香の他に誰も気づかなかったよ」
「そうなの?明らかに無理してる感じだったよ。」
知らなかった。遥香がそんな私のことを見てくれてたなんて
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