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カクテルバー 『cross×』
第2章 ドライ・マティーニ♪

――2年前――
もうすぐ付き合い初めて丸2年の記念日。
あなたは相変わらず忙しい日々。
係長になってから デートの回数も減っていた…
前には会えた週末も、会えない日が増えている。
久しぶりの週末ドライブ。
日本海に沈む夕日
ボンネットに寄りかかったあなたが目を細める
「綺麗だな…」
「え!私?」
クスリと笑い頷くあなた。
こんなにも近くに居るのに何処か遠くを見ているよう…
「ねぇ、今度の木曜日は何とかなりそう?」
不安げにあなたを見上げる…
「大丈夫だよ!何とかするよ!」
それでも顔を歪める私の頭を撫でて、そのままギュッと抱き締められた。
「ごめんな。何時も不安だよな… 俺…しっかり考えてるよ、コウの事―
もう少しだから…
俺を信じて」
あなたの声が優しく響く
涙越しに見える夕日が、滲んだ水彩画の様に美しかった――
もうすぐ付き合い初めて丸2年の記念日。
あなたは相変わらず忙しい日々。
係長になってから デートの回数も減っていた…
前には会えた週末も、会えない日が増えている。
久しぶりの週末ドライブ。
日本海に沈む夕日
ボンネットに寄りかかったあなたが目を細める
「綺麗だな…」
「え!私?」
クスリと笑い頷くあなた。
こんなにも近くに居るのに何処か遠くを見ているよう…
「ねぇ、今度の木曜日は何とかなりそう?」
不安げにあなたを見上げる…
「大丈夫だよ!何とかするよ!」
それでも顔を歪める私の頭を撫でて、そのままギュッと抱き締められた。
「ごめんな。何時も不安だよな… 俺…しっかり考えてるよ、コウの事―
もう少しだから…
俺を信じて」
あなたの声が優しく響く
涙越しに見える夕日が、滲んだ水彩画の様に美しかった――

