この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Born to be mine 番外編(ある日の咲希)
第5章 ある日 その5
仕事場に到着して今日の段取りを手早く進める。
段取りが落ち着いた頃、クライアントの担当者がやってきた。


「久保さん、今日も早いですねぇ。 今日はまたいつもに増してやる気満々ですね。」


「そう!? まぁ今日は早目に終わらせいから…」


「なんスかぁ?(^^) 何か予定でも?」


「ん? まぁ…嫁と娘が遊びに来てるんで…ご飯くらいはと思うてね。」


「マジスか!? 仕事してる場合じゃないでしょ、それ。
ちょっと待って下さいね。」


そいつはおもむろに携帯を取りだし電話を掛けた。


「お疲れ様です、開発室の中田です。部長、在席ですか?
あ、お願いします。」


どうやら上司に電話したよう。


「おはようございます、中田です。 部長、今現場に来てるんですが私熱があるみたいで…ええ、今日は久保さんと打ち合わせと現場の擦り合わせだけなので進捗に影響はないと思いますので早退させて下さい。」


!!!!(゜ロ゜ノ)ノ


「ハイ、今代わります。」


そいつはウィンクしながら携帯を差し出した。

携帯からは先方の部長が申し訳なさそうにお詫びをしてきた。
イヤイヤ、オレの方こそなんやけど。

今後のスケジュールを確認して携帯を戻す。


「ハイ、判りました。 とりあえず2日間はここの現場は休みですね。 あ、ハイもちろん私は出社します。ハイ、申し訳ありません。ハイ、失礼します。」


携帯をしまうそいつに言った。


「何をしてんねん!? そんなコトせんでも……」


「あ~違いますよ。オレが今日はサボりたい気分だったんス。良かったっスね、連休取れたんスよ。早く帰って家族団らんして下さい。」


「ありがとう…ホンマに嬉しいわ。」


「だからぁ、久保さんの為じゃないっス。」


「ありがとう…ほなまた明後日な!」


「ウィース(^^)」



チャラいヤツやけど仕事が出来るヤツとは思うてた。

けど、ここまでとは…オレなんかよりよっぽど器がデカイわ。


オレはダッシュで家路についた。

/16ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ