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光の魔導師レド
第2章 クロエッツエル王国

「妖精!?」
「ああ、多分ね」
レドは、うつ伏せに倒れている彼女の体に触れる。
すると、ピクリと反応があった。
「…ん?」
レドは、そのまま彼女を上向きにさせると、じっと、彼女のことを見つめた。
「可愛い!!!僕のもろ、タイプだ!!!」
「はっ?何いってんだ?」
「…っ…地球…助かった?」
彼女がうっすらと目を開いた途端、レドとレムは息をのんだ。
「この子の右目が!?」
左目とは明らかに違う黒色と、その中に魔法陣のような模様が眼球に描かれていた。
「この魔法陣は、グラティスのものじゃないか!!!!」
レドは、舌打ちをした。
「チッ、君!!!君、意識を戻せ!!」
レドは、彼女の手を握って、叫ぶが、彼女はフッとまた意識を無くしてしまった。
「……啓太……今、助ける…よ」
それだけを、言い残して…。
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