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あなただけ今晩は
第4章 結婚
そこで、近場でいい宿があれば良いがと思い探してみたのだ。
すると、どうだろう。
山梨県には2件も日本秘湯を守る会の会員の温泉宿があったのだ。
「そうね、山梨県の温泉なんてどう?」
「山梨県?」
「そうよ、そんなに遠くないでしょう?」
「そうだね…」
「山梨県の温泉に行ってみない?」
「うん…」
ちょっとアキラは考えている様だった。
休みは土日挟んで5日くらいしか取れない状態だったのだ。
「山梨の温泉なら二泊三日くらいで行けると思うけど?」
「二泊三日か…」
「そうよ、土日挟んで行きましょうよ…」
「そ、そうだね…」
「山梨県にあるテーマパークに行くのもいいわ…」
そのテーマパークは今ではもう無くなってしまっているのだけれど。
そんなやり取りがあり、私たちは山梨県にある秘湯と呼ばれる温泉に行くことになった。
結婚したのが11月だったけれど、実際に行けたのは翌年の6月に入ってからだったのだ。