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あなただけ今晩は
第7章 授かりもの

「この言葉はとても私にとってはショッキングなことでした。今まで誰からも言われたことがない言葉でしたから。でもそのショックは『確かにそう…』と思えて身体の中に染み込んでいきました…」

私はそう言うと泣くのをやめた。
そして占い師にこう言ったのだ。

「今日、家帰ったら、夫や義母や母に感謝の気持ちを伝えたいと思います…」

それを聞いた占い師はにこやかにこういった。

「そうですね、貴女はとても恵まれています。その恵まれている事に感謝してみてください。そして、旦那さんともこれからもずっと仲良くしてくださいね…」

「はい、分かりました…ありがとうございます」

私の心は何故だかとても晴れやかだった。
私はこの出来事で子供の事を気にするのをやめたのだ。

すると、気持ちがとても楽になるのを感じた。
本当に私たちに子供が必要ならば授かるだろう。

もし、私たち夫婦に子供は必要でないのならば授からないだろう。
そんな、気持ちになっていた。

今日の占いは手相、人相占いと言うよりは人生相談だったような気がした。
とにかく、私はこの占い師の言葉で感謝する気持ちを持てたのだ。

それは、とても嬉しい事だった。
私の悩み苦しみはこうして消え去ってゆくのだった。

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