この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなただけ今晩は
第8章 乳頭温泉郷

私も、潤一夫婦のいる部屋に行った。
そして、7人で愉しくお喋りをしていたのだ。
アキラは積もる話が沢山あったのだろう。
冷蔵庫からビールを取り出すとそれを飲みながら愉しく潤一や雅史と話をしていた。
私たち女性陣もお茶を飲みながら愉しくお喋りをしていたのだ。
そんなことをしていると夕飯の時間になった。
妙乃湯は秋田の郷土料理(日本料理)を出してくれる。
春は多彩な山菜、夏は清流で育った活の川魚、秋のきのこ、冬の日本海で獲れる鰰(はたはた)など、東北秋田には季節の旬の食材が溢れている。
季節ごとに地元の新鮮で健康的な食材を素材の美味しさを活かしながらご提供するように心掛けているらしい。
確か、食事は広間で食べたと思う。
この日のメニューはジュンサイがでたと思った。
このジュンサイもアキラは苦手で、私に小鉢を渡すのだった。
鮎の塩焼きや茶わん蒸し、天ぷら、お刺身などが出たように思う。
私たちは家族ごとに衝立で仕切られていたので余り食事の時話ができなかった。
そのせいだろうか。
食事が終わり潤一の部屋に入ると皆でお喋りを沢山したのを覚えている。
もう、男性陣はお酒がちょっと入ってしまい、敷かれている布団で横になっていた。
そんな中、文恵が私にこう言ってくるのだ。
「彩ちゃん、一緒に美咲ちゃんたちと温泉に浸かりにいかない?男はほっとけばいいから…」
「そ、そうね、温泉に行きましょう…」
そんな、会話があり女性陣と子供は温泉に入りに行くことになったのだ。

