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あなただけ今晩は
第8章 乳頭温泉郷

一方、男性陣はと言えば、温泉にも浸からずに部屋でビールを飲んで話をしている。
潤一が聞いてくる。
「アキラんところは子供はまだなのか?」
「え?」
「そうだよ、子供だよ…」
「その、子供の件だけど彩ちゃんには言わないで欲しいんだ…」
「何でだ?」
「本人が凄く気にしてるからさ…」
「なかなかできないのか?」
「ま、そう言うことかな…」
アキラはちょっと言葉を濁すとビールをグイっと飲みこんだ。
「ま、授かりものだからな、そんなに深刻に考えるなよ…な、雅史もそう思うだろう…」
雅史もいきなり振られたのでちょっと驚いている。
「あぁ、そうだよ、ウチだってまだ子供はいないさ、つか、潤一の所が早すぎるんだよ…」
そう言うと雅史は笑うのだった。
それにつられてアキラも笑う。
尚も潤一はこう言うのだ。
「でもさ、彩ちゃんてマジで可愛いよな?」
「え?そ、そうかなぁ?」
ちょっとアキラはそれを聞くと照れ笑いをしている。
「アキラみたいにちょっとだらしないヤツには彩ちゃんみたいなしっかり者が似合ってるんだよ…」

