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あなただけ今晩は
第9章 鶴の湯温泉
潤一がアキラにこう言った。
「また、一緒にみんなで温泉旅行に行こうな…」
「あぁ、行こうぜ…次回も愉しみに待ってるからさ…」
「その時は、また彩ちゃんも一緒に来るといいさ…」
私はそう言われたのでこう答えた。
「ええ、もちろんです、また一緒に行きたいです…」
「じゃ、アキラたちも気を付けて帰れよ…」
「あぁ、分かった、潤一たちもな…」
すると、雅史夫婦が手を振ってくれる。
私も車窓から手を振った。
アキラは一回クラクションを鳴らすと車を出した。
「本当に愉しい人で、みないい人ばかりだわ…」
「そう?俺の田舎の友達気に入ってくれた?」
「ええ、もちろんよ…」
「みんなろくでもない奴らばかりだけどな…」
「そんな事ないわよ…」
それを聞くとアキラはとても嬉しそうだった。
帰りはまた私が東北道だけを運転して帰った。
こうして、愉しい一泊二日の乳頭温泉郷の旅行は終わったのだった。