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危険な遊び〜番外編。
第12章 そして〜匠編
俊が出て行き…
気まずい雰囲気が漂う…

匠『陽菜…。』
なるべく優しく声をかけながら、
肩に手をおこうとしたけれど
自分にはそんな資格はない気が
して…出しかけた手を
そっともどす。

陽菜『軽蔑した?私のこと?』
不安気に俺を見つめながら
聞いてくる陽菜に
笑顔を向けて…
匠『そんな事ないよ。辛かったな。
家まで送ってく。』

一瞬嬉しそうな顔をしたけど…
送るといった途端…
表情がくもり…
小さい子供が駄々をこねるとき
のように…
陽菜『帰りたくないっ。』と
頬を少し膨らませ、見つめられる…

一瞬、このまま帰したくないと
いう欲望にかられそうになる…

だが、すぐに自分自身に
言い聞かせる。

しっかりしろ。俺!

心の中で自分と葛藤しながら、
どう説得しようかと、考える…。


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