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気付かされた願望〜瑞穂の場合〜
第2章 目覚め
和田くんの急な提案に驚いた
「何言ってるの?冗談でしょ?」
「俺は本気ですよ。実は俺も昔から興味あって、でも彼女にはこんな事言えないし」
「...興味?」
「はい。少しアブノーマルな世界というか、引かないで聴いてもらえます?」
「うん。」
「女性を支配したいそんな欲求が昔からあるんですよ。」
ビックリした。驚いた。
「待って、私とその、セックスしたいって事?」
「う~ん。少し違うかも。いや、篠岡さんのことは好きですよ。勿論したくないって事はないですよ。ただ僕のこの欲求が本当の物か確かめたいんですよ。だからセックスはしなくてもいいです」
和田くんが真面目な顔で見つめてくる
「もし篠岡さんが許してくれるならお互いに真似事みたいなところまでして確かめてみませんか?」
「真似事?」
「はい。もちろん途中で止めてほしければ止めますし。お願いします」
「真似事ってどんな事までするの?服とか脱げないよ」
「もちろん構いませんよ。お互いに性癖の確認をするだけですから。」
「うーん...じゃあ本当にやめてって言ったらやめてよ」
酔った勢いからか受け入れる。正直、私も確かめてみたくもあった。あの日以降に感じるようになったこの欲求を。
「じゃあセーフワードを決めましょうか」
「セーフワード?」
「はい。篠岡さんが止めて欲しい時に僕に言う言葉です。『止めて』とか、『イヤ』とかだとプレイの一環なのか分かりづらいんでなるべく関係ない言葉を決めてそれを篠岡さんが口にしたら俺はそれ以上何もしません。」
「なるほどね...何が良いかな」
「なるべく関係のないあまり言わなそうな言葉がいいですね。そうだな。篠岡さんは嫌いな食べ物とかあります?」
「そうね。ピータンは苦手かも」
「じゃあピータンにしましょう。ピータンって篠岡さんが言えば俺は絶対に手を止めます」
「なんかおかしいね。」
なんとなく笑ってしまう。緊張も少しあるのだろう。
「そうですね。でもそういう言葉のほうがいいと思います。あとプレイ中は下の名前で呼んで良いですか?瑞穂さんですよね?」
「うん。一応言っておくけどエッチは駄目だからね」
「...わかりました。服しわになるかもしれないですけどバスローブあるんて着替えますか?」
「うーん。そうしようかな。」
バスルームに行き下着の上からバスローブを羽織る。
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