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気付かされた願望〜瑞穂の場合〜
第3章 主従関係
和田くんと私はいくつかの約束事を作った。

①まずはそれぞれの家庭、恋人を尊重する。お互いはあくまでもその後の、関係性に留める。
②二人でカレンダーアプリを共有する。相手に予定が入ってる時は連絡はしない。
③普段の仕事のやりとり等はLINEで今まで通りに行う。それ以外のプレイに関するやりとりは別のメッセンジャーアプリで行う。また、アプリ起動にそれぞれロックをかけ通知は切っておく。
④プレイに際してはNGワードは絶対。『ピータン』と言ったらどんな状態でも中断をする。
⑤関係はお互いの同意によって継続する。どちらかが関係解消を望めば速やかに応じる。

以上をお互いに確認した。
名古屋から戻ってからは、表面上は今まで通りの関係に戻った。仕事場であっても普通の先輩と後輩の篠岡さんと和田くんだ。
普通に話するし仕事もする。
仕事を終え子供と食事を取りお風呂に入る。髪を乾かし自分の部屋に入る。スキンケアをしスマートフォンを開く。カレンダーアプリを開く。1週間後、お互いの仕事が早く終わりそうなので仕事終わりに会う予定が入っていた。
メッセンジャーアプリを開くと彼からメッセージが来ていた。
『今日は家で一人だから通話できそうなら掛けてきて』
『分かりました』
このアプリの中だと私は彼に敬語を使い逆に彼はタメ口を使う。
彼にアプリの通話機能で電話を掛ける。
「もしもし。」
彼の声が聞こえる。昼間職場で聞くのとはトーンが少し違う。
「瑞穂は今何してた?」
「お風呂終わって自分の部屋に入った所です。」
「1週間後大丈夫そう?」
「...はい。娘たちには言っておきました。」
「良かった。たっぷり可愛がってあげるから。」
「...はい。」
今から身体が疼く。何をされるのだろう。
「二人で会うの、この前の名古屋以来だね」
「...はい」
「思い出したりするの?」
「...はい」
「オナニーはする?」
「えっ... 」
「思い出してオナニーはする?」
「...」
「答えな」
「...はい。」
「いつした?」
「昨日しました。」
「その前は?」
「...一昨日です」
「毎日してるの?」
「...はい。」
「瑞穂。今度会うまでオナニー禁止ね」
「えっ?」
「オナニー禁止。分かった?」
「...はい。」
「いい子だね。」

正直黙ってした所でバレはしないのは分かっていた。しかし私にその選択は無かった
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