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気付かされた願望〜瑞穂の場合〜
第1章 瑞穂
毎朝、通勤電車に揺られ都心のオフィスビルへと向かう。
【黎文社】という看板が見える。この出版社が私の仕事場だ。私はここで編集の仕事をしている。
今担当しているのは【Erfüllung】40代以降の女性に向けたライフスタイルマガジンだ。来年で40になる私より少し上の女性向けの雑誌だ。
ファッションや料理、日々の生活のアイデアなど取り扱う内容は多岐にわたる。忙しい仕事だ。帰りが深夜になる事もある。そういう時は子供たちは実家の両親が見てくれている。両親がいてくれなかったら私は仕事を続けていけなかっただろう。

編集部に入ると既に編集長がデスクに座り何かをチェックしていた。私より一回り上の女性で結婚はしているがお子さんはいらっしゃらない。子どもが今より小さかった時は色々と迷惑かけたが嫌な顔せずフォローをしてくれた。
前に一緒に飲みに行った時に言われたことがある。
「私は子供作れなかったから、篠岡には頑張って両立して欲しいんだよね。」
私は仕事では夫の姓の『深山』では無く旧姓の『篠岡』で通している。取引先や関係者に覚えてもらうのが少し面倒だと思ったのだ。
「だからできる限りのフォローはしたいんだよね。仕事も子育ても後悔してほしくないからさ」
そう言ってくれて、実際かなり助けられた。私の憧れでもあり目標でもある女性だ。

午前中に企画会議を行う。今回の議題は一年に一度のセックス特集だ。Erfüllungでは年に一度、セックス特集を組む。
大人の女性が性を楽しむことをテーマに様々な題材で特集を組む。
潜在的な需要も多いのだろう。年で一番売上が大きい目玉企画でもある。
しかしながら企画会議は難航していた。毎年同じような企画を載せるわけにもいかない。
「篠岡は何かアイディアある?」
「そうですね~。サブスクで見れる官能的な映画特集とかどうですか?家事の間の空き時間で見られるような。女性ってそんなに、そういう映画の情報って調べないだろうから参考になるかなって」
「うーん。それだと弱い気がするんだよなー。映画雑誌との区別も付きにくいし」
「そうですよね...」
「和田はどう?」
「僕に聞くんですか?分かんないですけど確かに映画の話とかよりは実際に読者さんが体験しづらいものをレポしてみるとかの方がいいんですかね。」
和田くんが答える。
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