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第1章 肉体の叫び

シャワールームで自分の乳首を摘まんで快感に浸るナナ。熱めのお湯を陰部にあてる。夫とセックスレスになって３か月。その原因は夫の浮気だった。ほとんど毎日あったセックスが急になくなっていやらしいことを妄想する日々が続く。おっぱいにはまだ自信はある。誰かに責められたい。犯されたい。ため息しか出てこない。

出会い系は怖い。そこまでの勇気はなかった。セフレがいればとは思うのだが、夫のことはまだ愛しているし、出会った相手を好きになってしまい愛人にされてしまうのも嫌なのだ。

ナナは結婚１０年で３８歳。子供はいない。旅先で出会った一回り上の男とその日のうちにセックスをして映画のような恋愛をして結婚した。夫は写真家だ。旅先で風景を撮っていた。だがヌード写真のほうがメインだと知ったのは交際してからだった。浮気相手もヌードモデルだ。

ナナはその夜も何となくネットでエロいサイトを見ていた。
「性欲が満たされない女性の方　男性ボランティアがお助けします」
何だろう？ナナはそのサイトに入った。
「女性向け性感マッサージ　一切お金はいただきません　秘密厳守」
じわりと好奇心が沸いた。それでも本当にこのサイトは大丈夫か？当然誰でもそんな疑問を持つだろう。高額な金額を請求されたら？このことをネタに強請られたら？
ナナは怖くなってパソコンを閉じた。

それでもその夜はそのサイトのことが気になってなかなか寝付けなかった。