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高校生の性春・日記帳
第15章 9月4日(2学期)格闘ゲーム

敬子さんはすでに勇樹とゲームを試しているので、攻撃の要領を心得ているのです。
ハイレグの美女レスラーがいきなり飛び蹴りを仕掛けてきたので、僕が選んだ覆面レスラーはマットの上に飛ばされてしまいました。
覆面レスラーはドロップキックにひるんだものの、女レスラーの髪の毛を掴んでヘッドロックからコブラツイストに持ち込みます。
僕は画面の中で戦う格闘技にのめり込み、覆面レスラーになり切って口走ります。
「どうだ、参ったか? アントニオ猪木の必殺技だぞ。コブラツイストでギブアップしろ」
「ううん、そんなに簡単には参らないわよ。そんな技なんか、こうしてやる」
覆面レスラーは脇腹にエルボーをされて、浴びせ蹴りを受けると身体をひねられ、逆エビ固めで攻められます。
「さあ、これでホールだわ。参ったを言いなさい」
「そうはいくものか。こうしてやる」
覆面レスラーは屈強な腕力でエビ固めを崩し、黒人系の美女レスラーを押さえ込みます。
画面の中で男女のレスラーが汗みどろで戦っている。
てか、僕と敬子さんが無我夢中で戦っている。
そのうち女レスラーの力が尽きてきたのか、覆面男の技があきらかに優位に効き始めます。
僕は勝負を決するために、慣れない指先でコントローラーをやみくもに操作します。
バチバチバチバチ、バチバチバチバチ

