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12歳年下の彼と入籍する話
第1章 7月の…旅行の後の話……

お買い得なお値段の茹でタコがあったから、
それを適当にカットして。
残った具材のトマトと、アボカドと
キウイと、冷蔵庫の残りのきゅうりと
一緒にオリーブオイルとナンプラーで和えて。
タコときゅうりのブルスケッタにした。
冷蔵庫にクリームチーズのスプレットと
ママレードがあるので、それを合わせて
練り練りして焼いたバケットに乗せて
はちみつを掛けて、ちょっと甘いもの
欲しい時用の…物も用意していると。

がやがやと賑やかな話し声が
玄関の方から移動して来て。

『こんばんわぁ~、巴ちゃん
お邪魔すんでぇ。これ、お土産な』

足音をさせながら、來翔さんが
キッチンの方に入って来て。
お土産と言って何かをくれて
なんだろうと思って開けたら
大きいサイズのフラミンゴの浮き輪で。

『それ、ドン・キホーテで
めっちゃ安買ってんで?後で
ミナトに膨らませてもろたらええねん。
それ、巴ちゃんが作ってんの
何?美味そうやん、1個もろてもいい?』

『コラ、ライト。もうちょっと
待てないの?友坂さんが困るでしょ?』

「あ、いえ、既に…つまみ食い犯は
うちにも…居るんで…もうちょっと
こんなに要らないかなって
残してたバケットを…今から焼くから
それ……食べて貰っても…」

『ホラ~ぁ、巴ちゃん優しいから
俺、めっちゃ好きやわ。
どれに、しよ~かなぁ…これ食べよ』

有翔さんからは、來翔さんを
甘やかしたら調子乗るからと
怒られてしまったんだけど、
うちの…港斗君も同じ様な感じなので
港斗君よりも來翔さんの方が
更に子供っぽい感じの印象を受ける…けど。

『なぁなぁ、巴ちゃんはまだ
水着…着替えへんの?ミナト、
どこで着替えしたらええん?風呂?』

ナイトプールパーティーだから
当然、水着持参な…訳で…。
ここは巴さんから見えるからダメと
來翔さんは…港斗君に連れてかれて。

『友坂さん…何かする事ある?
手伝えるなら…僕も手伝うけど?』

ああそうだと、自分が持っていた
タッパーをこっちに見せて来て
キノコとシーフードのマリネを
作って持って来たから、
それもブルスケッタにする?と聞いて来て。

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