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12歳年下の彼と入籍する話
第6章 お盆休み

ツインになってる部屋の1つを
奏多君と紫門君が、もう一つを
浩一さんがつかうみたいで、
メインベッドルームを
浩輔さんと亜希子さんのご夫婦が
使う様な部屋割りだった。

こっちにも大きなテラスがあって
綺麗なガラス張りのサウナルームと
プールがあったので、
男の子たちは泳ぎたいと…
早速水着に着替えて泳いでいて。

おチビちゃんたちも遊ばせてあげてねと
亜希子が奏多と紫門に言っていて。

屋根の上にグランピング出来る
豪華なベッドが2つある
ドームテントがあるんだけど。
そのドームテントは紫杏さんの
ご一家が使う事になっている。

小さな子供さんがいるし、
早めに寝かせたりするのに
その方がいいだろうって
亜希子さんが配慮した感じみたいだ。

グランピングが出来る
ドームテントは外から見えていたけど
それだけではない…みたいで。

屋上には立派なバーベキューコンロを
備えた屋外キッチンと。お洒落な
ターコイズブルー円形のソファが
円形のラタンのテーブルを
ぐるっと囲むように配置されていて。

夜はここでバーベキューを
しようと言う事なのだそうだ。

「素敵な屋上~」

『紫杏姉にお願いして、
テントの中ちょっと見せて貰いましょうよ』

今はプールで遊んでいるので、
1階まで声を掛けに行って
屋上の紫杏さんのご家族が
泊まる部屋?ドームテントを
見せてもらいたいと伝えると。
紫杏さんが…来てくれて、
一緒に屋上に行って
ドームテントの中を見せて貰って。

『結構天井高くて
広いんですね、テントの中って』

「エアコンも効いてるし
立派なベッドもあるし。
この大きな窓みたいな
透明の所から海が見えるんだねぇ…」

車が1台ヴィラの敷地に入って来て。

屋上に居たから…良く見えたんだけど
あの車には見覚えがある。
來翔さんの車だ…っと思ってたら。

『亜希子おばさ~ん、
どーも!こんちわぁ。
配達に参りました、水嶋運送ですぅ~』

聞き覚えがある声がして、
慌てて港斗が屋上の柵のある方に
移動して下を見ると。
こっちに手を振っている來翔の姿が見える。

『ライトッ、それにアルトも…』

『お~、ミナト~』

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