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添花の愉悦
第1章 添花の愉悦
絶頂が来たのは、言い終えたその時だった。腰をがくがく震わせて、智の頭を両腿で挟んで環は達した。

「智君、意地悪」

環は切れ切れに言って、スカートを再びめくり上げて智を見下ろした。

「客に気づかれたな。お前発情した顔しちゃってるもん」
「えっ、やだ」

環は慌てて頬に両手を置いた。

「智君、今日お仕事は?」
「おわったよ。今日は接待で多分帰宅は明け方だって言って、ここに来た」

言いながら智は背後から環を抱きしめ、カシュクールを閉じ合わせた腰元のひもを解こうとする。

「待って・・・」

環は智の指を小さな手で掴んで制した。
よろめく足で立ち上がり、店の戸口まで行くと、店頭の照明を消してガラガラとシャッターを下ろした。

レジに戻り、置いてあったスマホで敦史に電話をかける。

「あっちゃん、今、お店に智が来たの」

智は再び環を背後から抱き、胸元から手を滑り入れて乳房を揉んだ。
環は智の首元に手を滑らせて体をくねらせながら、夫の声を電話越しに聞いた。

「そうか・・・。僕はもう牛丼買ってきて帰るところだから、そっちは遅くなっても構わないよ」

飄々と答えた敦史に、わかった、と答え、環は電話を切った。

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