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第18章 拷問される絵梨香

キャストたちの控え室から地下の調教部屋に戻る美月と瑠美。抱き締められてキスをされた感触が残る瑠美は意識してしまって美月のほうを見ることができなかった。そして、年上の美月も瑠美のことを意識してしまっていた。

（美月さんにキスされちゃった…凄く優しいキスだったなぁ。胸もあたってドキドキしちゃった…麻理さんと亜里沙のことが心配なのに私ったら…）

（瑠美…急に抱き締めてキスしちゃったけど嫌じゃなかったかな。嫌がってる感じはしなかったし、また大好きって言ってくれたから…でも瑠美の頭の中は麻理さんの心配でいっぱいなのよね、きっと…）

お互いを意識してしまい、顔を合わせない美月と瑠美だったが、自然と手は繋いでいた。麻理に不測の事態が起こっていた場合は裏世界に人脈があるオーナーの谷山に依頼すれば助け出すことができると考えている美月。その為にも麻理のことを知っていると睨んでいる絵梨香を拷問し、少しでも助け出す情報を得ようとしているのであった。瑠美もアルテミスに残るリサと百華に麻理のことを相談しようと考えていた。

SMクラブ「マスターズM」でM男性から指名ナンバー1の女王様である美月。本名は深沢美月、26歳。Gカップのバストを誇る巨乳美人で鞭の扱いには定評がある。仕事熱心でプレイ中の調教は厳しいが本来は優しい性格であり仲間想いだった。ナンバー1の自覚があり、店の中では優しさを隠していたが、美月の本来の性格にまわりのキャストたちは気付いていた。その為、マスターズMのキャストたちはM女も含めて皆が美月のことを慕っていた。

絵梨香を辱しめる為にSMクラブ「アルテミス」からオーナーの谷山が呼び込んだ女王様の瑠美。本名は西本瑠美、25歳。美月には劣るがFカップの巨乳を持つ明るい性格のミストレス。アルテミスでは同い年のリサと仲が良く先輩である麻理のことも慕っていた。アルテミス在籍時より絵梨香に恨みを持っており、慕っていた麻理が受けた辱しめに対する仕返しの為に谷山から声がかかった時は移籍を快諾していた。美月とは年も近いのですぐに意気投合した。