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第11章 フェラチオ練習

遅れて到着したスタイリストさんの智佳さん。覗き込んで、

「あッ！千佳子さんって…」

と、話す智佳さん。私が顔を上げると、いつものニコニコ笑顔で、笑う智佳さん。

「研究中？」

と、訊く智佳さん。頷くと、

「あ、そうそう。今日は遅れて申し訳ありません」

と、話す智佳さん。

「遅延だから仕方がないわよ」

と、私が話すと、

「もっと、早く出ていれば、巻き込まれなかったのだけど」

と、話しながら、席に案内する智佳さん。

「いつもの？」

と、訊く智佳さん。頷くと、

「では、シャンプーしますね」

と、シャンプー台に案内する智佳さん。倒して、シャワーを出して、

「いつもくらいの温度でいきますね」

と、言いながら、シャワーを始めた。シャワーをするブースには人影はナシ…。

「ね。千佳子さん。フェラって今更だけど、旦那さんに？それとも」

と、意味深に話す智佳さん。

「夫よ。今更っていうか、未経験だから」

と、私が笑うと、

「そうなのですね。私は、高校時代の彼が好きだったし、だいたい、男の人ってフェラは好きなはずですよ」

と、話す智佳さん。そうなのね…。だったら、夫も好きなのかも…。エッチは腰に負担になるけど、フェラなら…。少なくともさっきの記事通りになら、負担は少なそう…。

「フェラチオもイラマチオも男性の征服欲を満たすって感じですから」

と、話す智佳さん。いまだちお？？？

「いまだちお？」

と、訊くと、

「イラマチオよ」

と、もう一度、話す智佳さん。

「そういえば、千佳子さんってそういう話をするのは初めてだけど、本当に何も知らない感じですか？」

と、訊く智佳さん。確かに、10年ほど、ずっとカットをしてもらっているけど、そういう話はしたことがないかったわ…。

「あまり経験がないから」

と、私が話すと、

「意外…。でも、結婚されましたよね」

と、不思議そうに話す智佳さん。

「ここだけの話、結婚するまでエッチしたことがなくて」

と、話すと、

「本当のバージンロードね」

と、話す智佳さん。

「望んでいたわけではないのよ。相手がいなかっただけ…」

と、話すと、

「千佳子さんって人見知りするものね」

と、笑う智佳さん。