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秘密の花園
第4章 不安な微睡み
――冷たい…いい気持ち
額に感じる気持ちイイ手の感触に
私はゆっくりと目を開けた。
「シルク?」
『…お、お母様…』
「良かった。気がついたのね
もう大丈夫…最初は皆そうなるものよ」
たしか王妃様は国王陛下と隣国へ出向いていたはず…
「貴女が倒れたと聞いて、少し帰国させていただいたの」
『申し訳ありません…』
「具合が悪い時は母親として接したいのに…
貴女も驚いたと思いますけど
王族は皆一緒
貴女の様な強い力を持つ者は副反応も大きいの
でも貴女は18歳までにその力をコントロールできるようにならなければならない」
『わ、私にはなんの事だかさっぱり…』
「力の秘密は親子でも明かしてはならない
でもこれが民の為だとわかる時がきっと来る
貴女の強い力を維持して
もしもの時に備えるの。
大丈夫、貴女にならできるわ」