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秘密の花園
第5章 覚醒
「失礼致します。」
先程出ていった侍女と若い男性が入ってきた。
「気分は如何ですか?」
爽やかな笑顔で私の顔を覗いてくる。
今まで私に就いていた医師ではない。
『もう、大丈夫…』
私が少し構えて答えると
変わらない笑顔でおでこに手を当てながら
「私は国王陛下の命により此方に参りました。
ラディンと申します」
簡単に自己紹介された。
「これから診察したいんですが
他の方には出て頂いてもよろしいですか?」
侍女たちをみてみると
特別警戒している訳でもなさそうなので
診察が終わったら呼ぶから近くの部屋にいてくれるようにお願いして
医師の指示に従った。