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秘密の花園
第5章 覚醒

護衛の兵士や大臣たちに付き添われ
国王陛下の一行が城内に入ってきた。


私は入口で礼をして迎える。

それまで難しい顔をしていたであろう陛下は
私の前で歩みを止めると

「ただいまシルク、
身体の具合はどうだい?」


心配そうな顔で仰った。

『陛下、おかえりなさい。
先生のお陰で体調は回復しました。
陛下のお心遣い、ありがとうございます。』

「まぁ堅いことは抜きにして、
回復したなら良かった。
この後ラディンと共に部屋に来なさい。」

後ろを見るとラディンが頭を下げたまま話を聞いていた。

『かしこまりました』

礼をしながら答えると
陛下と王妃様は穏やかな表情で奥へと進んでいった。


 
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