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秘密の花園
第9章 別れの夜に…
ラディンの両親は笑顔で応接間に迎えてくれた。
集落の長らしい
立派なお宅だ。
「シルク様、ソフィアから聞きましたが
先日までは殆どお食事も召し上がれなかったとか…」
ラディンのお父様は心配そうな顔で尋ねられた。
『はい。でもラディン様の特訓のお陰でやっと身体が馴れてきました。
昨日はソフィアと温泉に参りました。』
「そうですか。それは良かった。」
本気で心配していてくれたのが
ホッとした表情から窺える。
「本当に今日はお顔の色もよろしくて
良かったわぁ」
お母様がお茶を持って入ってきた。
『こちらにも伺えず
ご心配をお掛けしました』
私は頭を下げた。