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背徳は蜜の味
第23章 人妻その二十三 ~生徒の父親と肉体関係~

「この部屋だよ
僕の部屋は散らかっているけどリビングは整理されているから上がってください」

ドアの鍵を開けてドアを開くと、
玄関に革靴が脱ぎ捨ててあった。

『えっ?もしかしておじさんが帰宅している?』

京子を強姦してやろうと企んでいた純一の考えは跡形もなくぶっ飛んだ。

「ん?雅美?帰ってきたのか?」

紛れもなくおじさんの声がした。
おじさんはリビングのソファに座って缶ビールを飲んでいた。

「ただいま」

「すいません、お邪魔します」

純一の後ろに続いて京子が顔を覗かしたので
敷島明夫は慌てて居ずまいをただした。

「純一くん、お客様をお連れするんなら連絡ぐらいしてくれないと…」

明夫は「ささ、どうぞお座りください」と
対面のソファを京子に勧めた。

「突然お邪魔して申し訳ありません…
私、純一くんが通っている中学で担任をしている西田と申します」

客人が純一の学校の先生とわかり、
明夫はサッと顔色が変わった。

「もしかして、彼が何か不祥事でも?」

「いえ、そう言うわけでは…
ね、相川くん、あなたも同席して先生のお話を聞いて頂戴」

京子にそう言われて純一は不貞腐れたようにおじさんの隣に腰かけた。

彼としてはおじさんは仕事で帰りが遅くなるし、
おばさんは買い物でしばらく帰ってこないだろうし、その間に京子に襲いかかるつもりが予定が狂っちまってイライラしていた。

「相川くんが国語の小テストで白紙の解答用紙を提出したのでご家庭で何か問題でもあるのかと思いまして…」

「そりゃまた、豪快な事をしたなあ
いえ、大丈夫ですよ。家庭では素直ないい子ですから」

取り繕うように京子にそう言ってくれてホッとしたけど、『あんたがいなけりゃ、もっと素直な子になれるのにさ』と純一は心の中で呟いた。

「そうですか…じゃあ、純一くん、あの日は何か気分が乗らないことでもあったのかな?」

「いえ、そう言うわけでは…
ただ、なんとなく白紙で提出したら面白いかなあって思っただけです」

そのように答える純一を横から見つめて
明夫はウンウンと頷いた。

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