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えっちなBL短編集
第4章 エドガーの裏の顔[サイコxアスペ]
🏀エドガー視点
学年が上がる前からシヴの存在を知っていた。なんて言ったって彼は有名人だ。チェスの名人としても、変人としても___。
いつも同じブルーのシャツ、眩しいくらいのブランドで長い前髪、病的に白い肌。いつもどこかぼーっとして何を考えているのかわからない。
そんな彼とのきっかけは仲間内での悪ノリからだった。
「おい、見ろよ。あの変人、授業終わったの気づいてねぇぞ」
「ん?」
「誰かあいつに教えてこいよ」
化学の授業が終わり皆が足早に教室から立ち去っていく中、一人、シヴだけが窓の方をみてぼーっとしていた。
「エド行ってこいよ」
「はぁ?何で俺が」
「お前ブロンド美人好きだろ?行ってこいよ」
「てめっ、何で俺の趣味知ってんだ!それに俺が好きなのは女だっつの」
「ほらほら、おもしれーから行ってこいってー」
友人たちはスマホを構えて、空気的にやらないといけない状況になった。めんどくせー。そんなことを思いつつ仕方なくシヴの方に行き声をかけた。
「おい、授業とっくに終わってんぞ」
「…」
喋りかけたが反応ない。聞こえてないのか?よく見ると奴の耳にはイヤホンが嵌めていた。こいつ、授業まともに聞いてねぇ。顔の前に手をやりスナップする。
「!」
そこでようやく気づいたのか、俺の方をみた。
「…ギャンビット」
「は?」
「何でもない」
なぜか俺の顔をみてそう言った。ギャンビット?と当時の俺は思ったが、今思えばこれはチェス用語らしい。今気づいてもよくわかんネェ…。
「帰る」
「は?今1限だぞ」
シヴはマジで帰ってしまった。本当に帰るやつがいるとは。変人と天才は紙一重とは言うがシヴを見ていると当たっている気がする。
学年が上がる前からシヴの存在を知っていた。なんて言ったって彼は有名人だ。チェスの名人としても、変人としても___。
いつも同じブルーのシャツ、眩しいくらいのブランドで長い前髪、病的に白い肌。いつもどこかぼーっとして何を考えているのかわからない。
そんな彼とのきっかけは仲間内での悪ノリからだった。
「おい、見ろよ。あの変人、授業終わったの気づいてねぇぞ」
「ん?」
「誰かあいつに教えてこいよ」
化学の授業が終わり皆が足早に教室から立ち去っていく中、一人、シヴだけが窓の方をみてぼーっとしていた。
「エド行ってこいよ」
「はぁ?何で俺が」
「お前ブロンド美人好きだろ?行ってこいよ」
「てめっ、何で俺の趣味知ってんだ!それに俺が好きなのは女だっつの」
「ほらほら、おもしれーから行ってこいってー」
友人たちはスマホを構えて、空気的にやらないといけない状況になった。めんどくせー。そんなことを思いつつ仕方なくシヴの方に行き声をかけた。
「おい、授業とっくに終わってんぞ」
「…」
喋りかけたが反応ない。聞こえてないのか?よく見ると奴の耳にはイヤホンが嵌めていた。こいつ、授業まともに聞いてねぇ。顔の前に手をやりスナップする。
「!」
そこでようやく気づいたのか、俺の方をみた。
「…ギャンビット」
「は?」
「何でもない」
なぜか俺の顔をみてそう言った。ギャンビット?と当時の俺は思ったが、今思えばこれはチェス用語らしい。今気づいてもよくわかんネェ…。
「帰る」
「は?今1限だぞ」
シヴはマジで帰ってしまった。本当に帰るやつがいるとは。変人と天才は紙一重とは言うがシヴを見ていると当たっている気がする。