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第14章 ヤナセ✣上司 編

何となく気不味くて…唇を噛んで、スカートの裾をギュッと握る。

「クス…折角…こんなに綺麗なんですから、お相手に見せてあげないと可哀想ですよ…」

ヤナセ部長は、気遣って言ってくれているけど…

正直、合コンなんてどうでもよくなっていた。

それより…今は…

「違うんです……大した用事じゃなくて…私が居なくても大丈夫なんで…先ずは、このデータを戻す事が最優先ですから！」

ハッキリ言い切ったら、清々しい気分になった。

「…そうですか…では、急いで仕上げますかね…時間も時間ですし」

時計を見ると、２０時半になっている。

「あっ！はいっ！」

こんな遅くまで、部長を付き合わせてしまった～。

気合いを入れ直して、ディスプレイに向き合った。