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第18章 LoveCS ミーティング

長身のワタリに続いてヤナセとホズミも上座に向かうと、本人たちとは裏腹に会議室は少し空気が変わる。

ナツは緊張したまま

「失礼しました…」

一礼し、給仕担当組が会議室を出ようとすると…

バサッ！

空を切る様な音と共に、微風が顔を撫でていく。

「皆様…お疲れ様です」

いかにもインテリ系の眼鏡男子が扇子で口元を覆いながら、レンズ越しの切れ長の目を光らせた。

「お疲れ様です…ハナブサさん」

パシッ！　

扇子が一気に閉じられる。

「ひっ！」

何故か給仕組全員が条件反射の様に目をギュッと瞑る。

「ふふ…失礼します…」

軽く会釈をしてハナブサも、上座に向かった。

会議室から出て、エレベーターに乗った給仕組。

「呪いの扇子…間近で見ちゃったな…」  

それぞれ小さく溜め息を吐いた…。