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第23章 LOVE Lesson２ Ｓ

ラウンジに入るといつものように座ろうとしたら、ソファーが――――

「ない！？」

「はい。本日は特別に畳仕様にしてみました」

「へぇ〜？？」

そう…ソファーの代わりに床には畳が敷かれていた。

更に何故か室内なのに、赤い野点傘までセッティングされている。

テレビで見たことはあったけど、本物を見るのは初めてだ。

唖然と立ち尽くしているとハナブサは、開いた扇子口元に当てて、妖しげな微笑
を向けてきた。

「どうぞ、履物を脱がれて楽にお座り下さい」

「は、はいっ！」

楽にと言われても…
行儀作法とかあるんじゃないの？

今日のレッスンって、そんなオプションなのかな？

いやいや、聞いてないし！

頭の中で色んな理由を考えて納得しようとしたけど、余計に混乱しそうになる。

ヒールを脱いで畳の上に上がったけど、一応気になって両膝を付いて靴を揃えてみたりした。