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ラブカルチャースクール+α
第23章 LOVE Lesson2 S
「ひぃぃぃっ!」
「きゃっ!!」
音に反応したナツの怯えた声に、驚いて私も叫んでしまった。
万歳するみたいに両手を上げて固まっている二人にハナブサは
パッシィン!
閉じた扇子を茶碗に向けて――――
「ナツ…『粗茶』とは言わなくても良いですよ」
「は、はいっ!粗相でしたっ!」
目をギュッと閉じてペコッと頭を下げるナツが、叱られた大型犬みたいで申し訳ないけど、可愛く見えてしまった。
「では失礼します〜!」
「お待ち下さい!」
「わぁっ〜!はいっ!」
早々に下がろうとしたナツに、ハナブサは今度『待て』をする。
「お点前を見て頂きなさい」
「えぇぇっ!」
途端ナツは劇画の少女漫画で言うなら、目を白抜きにして背景にベタフラが飛んでいると思うくらい、腕を顔の前に出して背中を仰け反らせた。
お点前って…
単に抹茶をも飲めばいいだけよね?
そんな驚くことかな?
「ナツ、頂くね」
「は…はいぃぃ…」
私は気軽な気持ちで、ナツが点ててくれたお抹茶を口に含んだ。
「きゃっ!!」
音に反応したナツの怯えた声に、驚いて私も叫んでしまった。
万歳するみたいに両手を上げて固まっている二人にハナブサは
パッシィン!
閉じた扇子を茶碗に向けて――――
「ナツ…『粗茶』とは言わなくても良いですよ」
「は、はいっ!粗相でしたっ!」
目をギュッと閉じてペコッと頭を下げるナツが、叱られた大型犬みたいで申し訳ないけど、可愛く見えてしまった。
「では失礼します〜!」
「お待ち下さい!」
「わぁっ〜!はいっ!」
早々に下がろうとしたナツに、ハナブサは今度『待て』をする。
「お点前を見て頂きなさい」
「えぇぇっ!」
途端ナツは劇画の少女漫画で言うなら、目を白抜きにして背景にベタフラが飛んでいると思うくらい、腕を顔の前に出して背中を仰け反らせた。
お点前って…
単に抹茶をも飲めばいいだけよね?
そんな驚くことかな?
「ナツ、頂くね」
「は…はいぃぃ…」
私は気軽な気持ちで、ナツが点ててくれたお抹茶を口に含んだ。