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第23章 LOVE Lesson２ Ｓ

ドキドキドキドキ――――。

緊張で心拍数を早めながら、小部屋でレッスンの支度をする。

一見甘めに見えるけど、セイジも結構S気があるんだった。

前回のレッスンでの羽交い締めを思い出す。

講師は基本『S』よりなのかな？

お茶汲みしていたハヤトは完全Sだろう。

ハナブサ…
SはSでも、マニアックなプレイしそう…。

扇子でパッシン！パッシン！叩かれたりするのかしら？

私の中で、ハナブサがどんどん変な方向に向かっていく。

でも何気に究極の『S』は――――

そう思った瞬間、脳裏に浮かぶのはキラッと光る二つのヘーゼル。

プルルルル〜！

「今回の担当にも、あの講師はいるのかしら…？」

そんなこと思い浮かべつつ、小刻みに震える腕をローブに通した。