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ラブカルチャースクール+α
第23章 LOVE Lesson2 S
口を半開きにして固まっていると、ハナブサは畳に上がって私の近くに正座してきた。

「直しますので、少々お待ち下さい」

「え!?」

脳が状況を把握しようとしている間に、ハナブサの手が背中に当たって――――

プツッ!

瞬時にホックをハメ直される。

「早っ!!」

余りの早さに驚いて、つい声に出してしまう。

「手先が器用なもので」

ハナブサは照れた様子もなく、真顔で言ってきた。

自分でもすんなり出来ない時があるのに、それも服の上からなんて!?

ラブカル講師、恐るべし!!

尊敬を通り越して、驚異すら感じる。

唖然としてハナブサを凝視してしまうと、今度は急に切ないそうな表情を浮かべた。

表情を全然、崩さなかったのにいきなり何事かと身構えると

「あぁ…せっかくのお茶が冷めてしまいました」

ハナブサは真っ黒の瞳を少し伏せながら、抹茶を点てた椀を私の前に差し出してきた。

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