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ラブカルチャースクール+α
第23章 LOVE Lesson2 S
「ありがとうございます」
出された器を手に取って口元に運ぶ。
作法とか考えている余裕なんかなくて、そのまま口に含むと、レッスン前のナツの淹れてくれたものとは格段に違う味がした。
苦味はあるけど、上品で…
抹茶のコクと風味が口の中に穏やかに広がっていく。
素人でも素直に、美味しいと思えた。
「難しいことは言えませんけど…凄く美味しいです!」
シンプルだけど思ったままをハナブサに伝えると、今までに見たことないくらい柔らかく微笑まれる。
「今度は完璧に準備して、淹れたてをご用意致します」
眼鏡越しに黒曜石の瞳が優しく光って、胸がドキッと小さく跳ねた。
今日初めて会ったばかりだから良くは知らないけど…
感情を余り顔に出さなそうなハナブサが、お茶の温度だけでここまで表情を変えるギャップに目を惹いてしまう。
それに癖のある講師でも、基本皆んな優しさを感じる。
だけど…
茶道セットを完璧に揃えるまでのサービスはちょっと勘弁かなぁ〜。
出された器を手に取って口元に運ぶ。
作法とか考えている余裕なんかなくて、そのまま口に含むと、レッスン前のナツの淹れてくれたものとは格段に違う味がした。
苦味はあるけど、上品で…
抹茶のコクと風味が口の中に穏やかに広がっていく。
素人でも素直に、美味しいと思えた。
「難しいことは言えませんけど…凄く美味しいです!」
シンプルだけど思ったままをハナブサに伝えると、今までに見たことないくらい柔らかく微笑まれる。
「今度は完璧に準備して、淹れたてをご用意致します」
眼鏡越しに黒曜石の瞳が優しく光って、胸がドキッと小さく跳ねた。
今日初めて会ったばかりだから良くは知らないけど…
感情を余り顔に出さなそうなハナブサが、お茶の温度だけでここまで表情を変えるギャップに目を惹いてしまう。
それに癖のある講師でも、基本皆んな優しさを感じる。
だけど…
茶道セットを完璧に揃えるまでのサービスはちょっと勘弁かなぁ〜。