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ラブカルチャースクール+α
第24章 LOVE Lesson2 O
早っ!
てか、扇子かいっ!?

心の中で突っ込みながら湯飲みを手に取り、ナツ渾身の?玉露をすする。

「うん…美味しい」

今までナツが淹れてくれた中で、一番美味しい。

取り立てお茶に詳しい訳じゃないけど、まろやかな味わいと緑茶の風味が口の中に優しく広がっていく。

「本当っすか!?」

「凄いね〜ナツ!伊達にハナブサさんのコスプレしただけあったね〜」

「あざっす!」

私の素直な感想に懐っこいワンコみたいに喜んだナツは、眼鏡が吹っ飛びそうなくらい思いっきりお辞儀をしてきた。

ガタイの大きいナツが半分に折れた瞬間、ある物体が目に入ってくる。

「ん?」

「おいナツ。後ろのアレは…」

コウセイも気付いて指をさした先にあった物は――――

「鹿威しです!!」

カッポ〜ン!

竹筒の甲高い音と共に、ナツは満面の笑みを浮かべた。

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